コーチングの取る方法とは

ビジネスなどの場におけるコーチングには2つの重要な側面があります。その一つはコーチの対象である部下やクライアントのおかれた状況や立場を十分に理解し、未来に向けての行動パターンの変容を促すものです。基本的にこの場合には多角的な質問を実施することによって答えをクライアント自らが見つけ出すようにサポートします。これはコーチング・カンバセーションとも呼ばれ、このクライアント自身が戦略や方法を考えると言うことがコーチングでは最重要なポイントとなります。一般的なカウンセラーやセラピーなどではそうした方法は取りません。
またもう一つのコーチングの重要な側面は、業界ごとの充分なスキルや実践能力を持っていると言うことです。しかしこれに関しては特にスポーツ選手などのコーチングでは重要視されるものの、ビジネスにおけるコーチングではそれほど不可欠なものと言うわけではありません。

ビジネスにおけるコーチング・カンバセーションの例をあげてみましょう。今クライアントあるいは部下に、努力はしているが売上の数字が出せない営業マンがいるものとします。この場合解決法がいくつか思いつくようであればそうしたアイデアを伝授することで引っぱってあげたい気持ちがわくと思いますが、それではコーチングとは言えません。一時的な問題の解消にはなるかも知れませんが、人に引っぱってもらうことが癖になると以前以上に、自覚に乏しい営業マンに成り下がってしまいます。果ては「自分はダメな人間だ」と自信を喪失させてしまいかねません。こう言う場合には、
「今と違う戦略があると仮定してどのようなアイデアがあるだろうか?」
「他の人のやり方で参考になることや、新しく試みようと思っていることはないか?」
などと働きかけます。このような問いから生まれるものはクライアント自身が自ら導きだした方法であり、つまりそうした答えを引き出せる能力を持っていることを自覚させることが重要なのです。

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